2022年3月30日(水)
夕暮れ時の優しい光に包まれながら、木の温もりがあふれる京都信用金庫QUESTIONを会場に、QUESTIONタウンミーティング木と暮らすLAB.01「木と森と、ウェルビーイング」を開催しました。
木工制作を通じて高齢者の社会参加につなげるためのブランド「sitte」を立ち上げ、「はたらく」を一生涯の営みとして高齢者福祉の分野に新たな風を吹き込む社会福祉法人京都福祉サービス協会の河本歩美さん。
放置竹林対策の活動を軸に、たけのこカレーの缶詰づくりや竹チップを使った有機栽培の美味しい米作りにまで展開されている株式会社アドプランツコーポレーションの増永滋生さん。
木質ペレットを熱源に、北山杉の間伐材などから抽出した染料を使って京都の伝統技術「手捺染」で染める「ROWWOOD」を開発し、アパレルの環境負荷低減に挑戦する株式会社デザインハウス風の松井啓介さん。
そして、京北を拠点に魅力的な木製品づくりで林業、そして地域の活性化に取り組む京北堂株式会社の安井源太さん。
それぞれから「木を使ってこんなことができるのか!」という驚きに満ちた熱いプレゼンテーションをしていただきました。
「Make our garden grow」(松井さん)
「デザイン」は問題解決のプロセスで、放置竹林の課題解決を軸に、様々な関係者を取り込み、多くの方が関わる地域デザインにつながっている(増永さん)
4名の方に共通していたのは、モノづくりとともに木や森を接点に、仲間を増やしコミュニティを作っていこうとする姿勢です。
課題解決の取組を通じて、人とひとがつながり、コミュニティが生まれていく。そこから生み出される品質の高いモノづくりが、人や社会や環境に良い影響を与える。
プレゼンテーションとトークセッションを通じてその過程が浮き彫りになっていきました。
今回、木や森が、様々な分野で資源や素材として活用できること、様々な人が関われる間口の広さがあり、そこから新たなコミュニティを作り出していくことなど、多くの可能性に気付く機会となりました。終了後も会場では、参加者や発表者が活発に交流し、ここから新たな取組が生まれる兆しをしっかりと感じました。
これからも、この無限の可能性を秘めた木や森を「接点」にさらに多くの人々が集い、協調して、人と社会と環境により良い=ウェルビーイングな未来を作っていきます。
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